福澤諭吉先生没後弟子の慶應通信ノート・その後

慶應義塾大学法学部卒業 通信教育課程の勉強覚書

「日本社会党史」の読破

 ようやく卒論資料として入手した本文1205ページある日本社会党が編纂した「日本社会党史」を読破しました。長かったです。
 日本社会党の源流となる戦前の無産政党の結成から戦後の社会党結成から1990年代の村山富市社会党首班内閣成立と社民党への党名変更までの歴史をたんたんと述べてあります。
 日本社会党の歴史は長期衰退の歴史であります。これまで社会党に対する考察・研究では同党が現実的な基本政策を提示しなかったことが、同党衰退の原因とされるのが多いですが、この通史を読んでいくと、そんな単純なものではないと感じました。実際、社会党の最右派の西尾派が分離して民社党が結成され、現実的な基本政策が提示されましたが、民社党が社会党を規模において超えることはなかった歴史があります。こうしてみていくとはたして基本政策の現実化が社会党の党勢拡大に繋がっていったかどうか疑問といわざるをえません。

×

非ログインユーザーとして返信する